片頭痛の原因と症状:三叉神経、セロトニンとの関係性

zutu

日本において、頭痛に悩まされている人はたくさん存在します。頭痛は、老若男女関係なく、多くの人が感じている体の不調です。

そして実際に、頭痛で病院を受診する人は少なくありません。ただ、ほとんどの場合は、痛みを抑えるような薬が処方されて診察が終わります。その結果、薬が効いている間は症状が落ち着いているけれども、また時間が経つと元に戻るような状態が続くようになります。

このように、頭痛という症状を一時的に抑えるための治療は、速効性が高いですが、根本的な問題の解決にはなりません。頭痛における本当の原因を解消するためには、頭痛が発生するメカニズムをしっかりと理解しておくことが大切です。

頭痛発生のメカニズムを把握しておくことで、頭痛の1つである片頭痛に正しく対処できるようになります。

そこで今回は、「片頭痛の原因と症状」について解説します。

片頭痛の原因

片頭痛というと、天気が悪くなる前に起こることで有名な頭痛です。強く脈打つような痛みが特徴であり、完全に症状を解消することができる人はあまりいません。

このような片頭痛が発生する最大の原因は、「ストレス」です。身体的、精神的なストレスが重なると片頭痛を発症します。

片頭痛が起こるメカニズムには、「セロトニン」と呼ばれる脳内に存在する物質が深く関わっています。セロトニンは、心を落ち着かせたり、深い眠りを導いたりする物質です。そしてセロトニンは、体にストレスがかかると大量に分泌されます。

基本的には、そうした体の健康に関係しているセロトニンですが、あまりに大量に放出されると、血管を収縮させて狭くする作用を発揮します。

また、血管は一気に縮むと、その後に反動で過剰に広がるような反応が起こります。そして、異常に拡張した血管は、その周囲にある「三叉神経」と呼ばれる、顔面の感覚を司っている神経を圧迫します。

血管の拡張によって三叉神経が刺激されると、三叉神経からさらに血管を広げる物質が放出されます。その結果、さらに三叉神経が圧迫されて痛みを感じるようになります。

このように片頭痛は、「ストレス → セロトニン分泌 → 血管収縮 → 血管拡張 → 三叉神経の刺激」という流れで生じます。

また、三叉神経を通して痛みの感覚が脳に到達するまでには、嘔吐に関係する場所を通過します。そのため、片頭痛では嘔吐を伴うことが多くあります。

片頭痛の症状

片頭痛は、身体的、精神的ストレスが過剰になって、セロトニンが大量に分泌されることが原因で起こります。そして、そうしたセロトニンによる刺激で血管が拡張して、三叉神経を圧迫することで痛みが生じます。

こうした片頭痛には、他の頭痛とは違った独特の症状があります。

片頭痛における1番の特徴は、「拍動痛」です。拍動痛とは、心臓の拍動に伴って脈打つように起こる痛みであり、片頭痛の場合は、こめかみ部に拍動痛が生じます。

そして、片頭痛の痛みは、月に1~2回程度起こります。そして、通常であれば1回の頭痛は数時間から数日で治まります。また片頭痛の場合、「頭痛が起こっているときに動いたり姿勢を変えたりすると、痛みが悪化する」という特徴があります。

さらに、痛みとは関係ありませんが、光や音に過敏になったりにおいを強く感じたりすることも、片頭痛における特徴的な症状です。

以下に、片頭痛における症状の特徴を記します。

・脈打つような痛み

・片側、もしくは両側のこめかみ部が痛む

・タバコなどのにおいに嫌悪感を覚える

・寝込まなければいけないほどの強い痛み

・吐き気や嘔吐(おうと)を伴う

・体を動かすと痛みが強くなる

・光がまぶしく感じる

このように片頭痛は、痛みが強いだけではなく、嘔吐や感覚過敏性など、さまざまな症状を伴います。そして、症状が強い人では、数日間寝込んでしまうようなケースがあることを知っておいてください。

今回述べたように、片頭痛の原因は身体的、精神的なストレスにあります。そして、片頭痛を発症すると、強い痛みや嘔吐など、日常生活に支障をきたすような症状が現れます。

そうしたことを避けるためにも、普段から体にはストレスをかけすぎないようにすることが大切です。

また、片頭痛が発生した場合には、症状が軽い場合でも、適切な対処を行うことが重要です。そうすることで、症状が重症化する前に問題を解消することができます。