冷えを予防して頭痛を予防・解消する

asiyu

頭痛は、多くの日本人が悩まされている症状です。ただ、頭痛を持っている人の多くは市販薬(OTC)を使って自己流に対処しています。また、もし病院へ通っていたとしても、処方された薬で一時的に疼痛(とうつう)を軽減させていることがほとんどです。

このように、頭痛に悩まされている人には、根本的な問題を解消せずに、対処的な治療を行っている人が少なくありません。

しかし実際には、そうした方法では頭痛を良くすることはできません。頭痛という問題を解消するためには、頭痛を引き起こしている原因を見つけて、それを改善しなければいけません。

そして、頭痛を引き起こす原因の1つに「体の冷え」があります。多くの人は、「体の冷えが、最終的には頭痛の発症につながる」ということを知りません。

そのため、まずは冷えと頭痛の関係性を理解しておくことが大切です。冷えと頭痛のつながりを知り、適切な対処を行うことで、頭痛を根本的に解消することができます。

そこで今回は、「冷えと頭痛の関係性」について解説します。

冷えと頭痛の関係性

頭痛の中でも、片頭痛に悩まされる人は少なくありません。片頭痛は、脳内の血管が過剰に拡張し、顔と頭の感覚を司っている神経を圧迫することで生じます。そのため、脳の血管を広げるような刺激は片頭痛を悪化させます。

例えば、気圧の変化は血管の拡張や収縮に大きく影響します。気圧が高ければ血管は縮む傾向にあり、逆に気圧が下がると血管は広がりやすくなります。

このように、頭痛と脳内における血管の運動は密接に関係しています。そして、体が冷えることは脳内の血管を過剰に広げることにつながります。

体が冷えるときは、手足や頭といった体の末端ではなく、内臓などの「体の中心」から冷えが始まります。アイスなどの冷たいものを食べると体が冷えやすくなるのは、アイスが内臓の温度を直接下げるためです。

そして、内臓の温度が下がると、体が全体的に冷えて血管が収縮します。その結果、内臓から手足、頭と全身の温度が低下してしまい、体全体の血流量が悪くなります。

こうしたときに、体の中でも血液不足にとても敏感な部位があります。それが「脳」です。

脳の細胞は、血液が数分間途絶えてしまうと死んでしまうほど、血流不足という状態に対して敏感です。また、脳細胞は一度壊死(えし)してしまうと、二度と再生することはできません。そのため、体にとって脳への血流量を維持することはとても重要になります

そうした脳細胞の壊死を避けるために、内臓が冷えて全身が冷えてきたときには、体が「脳への血流量だけは維持しよう」という反射を引き起こします。その結果として、脳の血管が拡張してしまい、頭痛を発症します。

このように、内臓が冷えると体は脳を守ろうとして脳内の血管を拡張させます。これが、体の冷えが片頭痛を発症したり増悪させたりする理由です。

冷え症を予防する生活習慣

体の冷えは、脳内の血管を過剰に拡張するため、片頭痛を強くする原因になります。そのため、頭痛を予防するためには冷え症を解消しなければいけません。

そして、冷え症の原因には、さまざまなものがあります。既に述べたように、冷たいものを食べることは直接的に体を冷やすことになるため、冷え症の大きな要因となります。

また多くの人は、「自律神経」の活動が乱れてしまうことが原因で冷え症を引き起こします。

自律神経とは、血管の収縮や拡張を無意識下で調整する神経です。自律神経が適切に働くことで、細胞へ適切な血液供給が行われます。

こうした自律神経の活動が悪くなると、血管が過剰に収縮してしまい、体は冷えてしまいます。特に、ストレスや睡眠不足、食べ過ぎといった生活習慣は、内臓への血流不足を引き起こす原因になります。

自律神経の活動を整えて体の冷えを予防するためには、規則正しい生活を送ることが一番です。

簡単にいうと、早寝早起きをして、食べ過ぎないようにすると、自律神経の働きは適切になります。また、ストレスを溜めすぎないように、適度に運動をしたり、趣味活動をしたりすることも自律神経の活動を整えるためには重要です。

そうすることで、自律神経が血管の運動を適切に調整して、体が冷えることを予防することができます。

以下に、冷え症を予防する生活習慣についてまとめます。

・早寝早起きをする(遅くても0時前には寝る)

・暴飲暴食を避ける(腹八分目に抑える)

・適度な運動を行う(週2回程度の有酸素運動をする)

・ストレスコントロールを行う(趣味活動をする)

・冷たいものは食べ過ぎないようにする

今回述べたように、冷え症は片頭痛を悪化させる大きな要因になります。そのため、冷え症がある人は、薬などで痛みを抑えることも大切ですが、根本的に頭痛を良くするためには冷え症を解消することが、欠かせません。

こうしたことから、頭痛がある人は、冷え症と頭痛の関係性を理解しておくことが大切だといえます。