緊張型頭痛の原因と症状:乳酸とピルビン酸

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日本において、頭痛で悩んでいる人はたくさんいます。一言で頭痛といっても、常に頭痛があるような人や、季節の変わり目などの特定の場面だけ痛みが出現する人など、症状の出方は人それぞれです。

そして、そうした症状の特徴は、頭痛の原因によっても大きく異なります。

頭痛の中でも多くの人がなりやすいのが「緊張型頭痛」です。緊張型頭痛とは、その名の通り、首や頭の筋肉が緊張することで頭痛が生じるものです。

特に緊張型頭痛は、事務などのデスクワークが主な仕事である人に多く発症します。

そうした緊張型頭痛を予防・解消するためには、緊張型頭痛の原因や特徴を理解しておくことが大切です。

そこで今回は、「緊張型頭痛の原因と症状:乳酸とピルビン酸」について解説します。

緊張型頭痛の原因

緊張型頭痛とは、首や頭の周りにある筋肉が凝り固まって起こる頭痛です。一般的に、筋肉が緊張して硬くなると痛みを発しやすいことは、たくさんの人に認識されています。ただ、細かいメカニズムに関してしっかりと理解している人は多くありません。

そして、筋肉が緊張して痛みが出現するのは、「乳酸」や「ピルビン酸」といった老廃物が筋肉内に蓄積することが原因です。

筋肉が働くと、筋肉を動かすためのエネルギーを産生する過程で、乳酸やピルビン酸といった老廃物が作られます。そして、そうした老廃物は、筋肉内の神経を刺激するため、痛みを発する原因になります。

通常であれば、乳酸やピルビン酸は、血液によって体外へ排泄されます。そのため、筋肉内に溜まることはありません。

しかし、首や頭の周りにある筋肉が硬くなると、筋肉内や周りにある血管が圧迫されることになります。その結果、血流が悪くなって、老廃物である乳酸やピルビン酸が筋肉内に蓄積されます。

こうして発生するのが、筋肉の緊張による痛みです。

特に、緊張型頭痛では、頭から首、背中にかけての筋肉が緊張することが原因になります。このような特徴があるために、緊張型頭痛の人は、体を動かして筋肉がほぐれると、血流が良くなって痛みが軽減します。

一方で、デスクワークなどで同じ姿勢を長時間保持しがちな人は、筋肉が固まりやすくなるため、緊張性頭痛が起こりやすくなります。

以上のように、緊張型頭痛が出現するメカニズムは「筋肉の緊張 → 血管の圧迫 → 老廃物の蓄積 → 筋肉内の神経刺激」という流れになります。

緊張型頭痛の症状

緊張型頭痛は、筋肉の緊張によって血管が圧迫されて、老廃物が上手く排泄されなくなることが原因で生じます。こうした緊張型頭痛は、慢性的な頭痛の中でも最も多いものです。

そして、緊張型頭痛の症状にはいくつかの特徴があります。その中でも最も共通しているものは、「頭を締め付けられるような頭痛である」ということです。痛みは、鋭い「ズキズキ」したようなものではなく、鈍く「ズーン」とした鈍痛(どんつう)になります。

またこうした痛みは、デスクワークや運転など、長時間同じ姿勢を保持していると出現して強くなります。

頭痛が出現していなくても、同じ姿勢で作業をしていると「肩こり」を感じるような人は、緊張型頭痛につながる可能性があるため要注意です。

さらに、緊張型頭痛には「反復性緊張型頭痛」と「慢性緊張型頭痛」の2つがあります。反復性緊張型の場合、常に痛みあるわけではなく、2日に1回といったような感じでときどき痛みが出現します。

一方で慢性緊張型頭痛は、毎日といってもいいほどに頭痛が頻繁に出現します。具体的には、月に15日以上、年間180日以上頭痛が出現すると、慢性緊張型頭痛と判断されます。

その他にも、緊張型頭痛には、以下のような特徴があります。

・めまいやふらつき、目の疲れを伴う

・夕方にかけて痛みが強くなる

・体を動かすと楽になる

・眼精疲労を伴う

・ストレスを感じると強くなる

こうした特徴を持つ頭痛は、筋肉の緊張が原因で起こる緊張型頭痛である可能性が高いといえます。

今回述べたように、緊張型頭痛は慢性頭痛の中で最も多いものです。そして、緊張型頭痛の原因は、頭から背中にかけての筋肉が緊張することで起こる血流障害です。

このような緊張型頭痛の特徴を理解しておくことで、緊張型頭痛の予防や治療に役立てることができるようになります。