子供に起こる片頭痛:頭痛と遺伝の関係性

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頭痛の中でも、片頭痛に悩まされる人は多くいます。片頭痛は、女性に多い病気として知られており、若い人から高齢者まで幅広い年齢層で発症します。

そして片頭痛は、成人した人だけでなく子供にも起こる病気です。中には、「子供に頭痛など起こるのか?」と思う人もいるかと思います。しかし実際には、子供の10人に1人は持っているといわれているくらい、片頭痛は頻度が高い病気です。

ただ、子供に起こる片頭痛は、大人とは現れる症状などが異なります。そして、子供が頭痛を訴えても過剰な心配はせずに、適切な対処を行うことで、頭痛を落ち着かせることができます。

そのため、子供に起こる片頭痛の特徴をしっかりと理解しておくことが大切です。そうすることで、子供が頭痛を訴えても、落ち着いて対応することができます。

そこで今回は、「子供に起こる片頭痛」について解説します。

子供に起こる片頭痛の特徴

子供の頭痛というと、あまり聞きなれない人が多いと思います。しかし実際には、全体における10パーセントの子供が片頭痛を持っているといわれています。

多くの人の中には、子供が頭痛を訴えると、「かまって欲しいから、痛いと言っているのだろう」「甘えから生じているものだろう」と考えます。また、病院を受診しても、医者からそのように診断され問題とされないことが少なくありません。

ただ子供が頭痛を訴える場合、そのまま放置していても症状が落ち着かないケースがほとんどです。そのようなときには、片頭痛を発症している可能性が高いといえます。

そして、こうした子供の片頭痛は、大人に起こる片頭痛とは違った特徴があります。特に、症状の現れ方や痛みの持続時間は、一般的に知られている片頭痛と大きく異なります。

まず、子供の頭痛は2歳くらいから起こり始めることが多いです。そして、幼稚園に入る時期になると、さらに頭痛を訴える頻度が多くなります。

また子供の頭痛は、大人と違って頭の両側に訴えることがほとんどです。例えば大人であれば、「右のこめかみ部が痛い」というように、片側に症状を感じることが大半です。一方で、子供は「おでこ全体」や「両方のこめかみ部」といったように、両側に痛みを訴える傾向があります。

その他にも、子供の片頭痛には、「持続時間が短い」という特徴があります。

大人の場合、数時間から数日の間、頭痛に悩まされる人が少なくありません。それに対して子供は、1時間以内に症状が落ち着くことがほとんどです。

さらに、子供は神経の働きが不安定であるため、大人以上に吐き気や嘔吐、腹痛、めまいなどの症状を伴いやすいです。

以下に、子供における片頭痛の特徴をまとめます。

・両側に頭痛がある

・頭痛の持続時間が短い

・発作後はケロッとしている

・吐き気や嘔吐、腹痛、めまいなどの症状を伴いやすい

・片頭痛持ちの子供は車酔いをしやすい

子供の片頭痛は遺伝の影響が大きい

先ほど述べたように。子供の10人に1人は頭痛を持っているといわれています。ただ頭痛といっても、子供に起こる頭痛は、大人に起こるそれとは違った特徴を持っています。

そうした子供の頭痛の発症には、「両親からの遺伝が大きく影響している」と考えられています。

実際に、片頭痛を持っている子供の両親は、頭痛持ちということが多いです。具体的には、両親が片頭痛である場合には、50パーセント以上の確率で子供も片頭痛を発症するということが明らかになっています。

このように、子供の片頭痛には、遺伝的な要因が大きいことがわかっています。

ただ、まだまだ子供の片頭痛は一般的ではありません。そのため、子供が頭痛の症状を訴えていても、「学校に行きたくないから頭が痛いといっているのではないか?」と思って、病院を受診しないようなケースが少なくありません。

またいくら子供の症状といっても、頭痛の場合は、小児科を受診しても正しい診断と治療が受けられない可能性があります。

そうしたことを避けるためにも、子供が頭痛を訴えた場合には、頭痛専門医が在籍する病院を受診するようにしてください。そうすることで、正しい診断と治療を受けることができ、子供の頭痛を解消することができます。

今回述べたように、子供でも片頭痛を発症するケースは少なくありません。特に、子供の頭痛は遺伝的な要因が大きいため、両親共に片頭痛持ちの人は、十分に注意してください。

そして、子供の片頭痛は大人とは違った特徴があります。そうした子供における片頭痛の症状を理解しておくことで、適切な対処を行うことができます。