片頭痛と食事・栄養の関係性:糖質、脂質が頭痛へ与える影響

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日本において、片頭痛に悩まされる人は少なくありません。片頭痛は、「脈に合わせてズキンズキンとした痛みが頭の片側に生じる」という特徴を持つ頭痛です。痛みが強く、頭痛薬を飲まないと日常生活に支障が出るような人もいます。

また、中には薬を飲んでも痛みが引かず、片頭痛が出現すると吐いたり寝込んだりしてしまうようなケースもあります。

また片頭痛の多くは、治療を期待して病院を受診しても、痛み止めの薬が処方されるだけです。そして、薬を飲んでいる間は頭痛が治まりますが、時間が経つとまた再発します。そのため、ずっと薬を飲み続けることになる人が少なくありません。

そうしたことを避けるためにも、片頭痛の根本的な原因を理解しておくことが大切になります。そして片頭痛には、普段の食事が関係しており、食生活を見直すだけで症状が軽減する可能性があります。

そこで今回は、「片頭痛と食事・栄養の関係性」について解説します。

片頭痛と活性酸素の関係性

片頭痛は、いくつかの要因で脳内にある血管が拡張して、その血管の近くを通る「三叉神経(さんさしんけい)」を圧迫することで起こります。つまり、片頭痛の原因は、脳にある血管が過剰に広がることだといえます。

そして、脳内にある血管を過剰に拡張させる要因の1つに「炎症」があります。炎症とは、細胞が傷ついたときに、損傷した組織を修復する過程のことをいいます。

例えば、打撲をした後には、打撲部が赤くなって熱を持って腫れ、痛みを発します。こうした「発赤(ほっせき)」「発熱」「腫脹(しゅちょう)」「疼痛(とうつう)」は炎症反応の代表的な症状といえます。

脳内の血管にこうした炎症が起こると、血管が腫れて神経を圧迫することになります。

そして、脳内の血管に炎症を引き起こす原因になるのが、「活性酸素」です。活性酸素とは、その名の通り「活発に活動している酸素」のことをいいます。

また活性酸素は、健康な体であっても、体の細胞を活動させるためのエネルギーを生み出す際に出る代謝産物です。つまり、人間が動くためには、活性酸素は欠かせない物質だといえます。ただ、体にとって必要不可欠な活性酸素ですが、大量に合成されると体に悪影響を与えます。

活性酸素が大量に発生した際に起こる反応の1つが炎症です。

そのため、活性酸素が体内で多く合成されると、脳内の血管に炎症が起こりやすくなります。その結果、血管が過剰に拡張して三叉神経を刺激するため、片頭痛を発生させることにつながります。

このように、活性酸素は片頭痛を発生・悪化させる1つの要因だといえます。

片頭痛と糖質、脂質の関係性

片頭痛を悪化させる原因の1つに活性酸素があります。活性酸素は、血管に炎症を生じさせて過剰に拡張させます。その結果、三叉神経が刺激されて頭痛が起こります。

そして、活性酸素は食生活が乱れると体内で大量に発生するようになります。

食事で摂取する栄養素の中でも、特に糖質と脂質は活性酸素を発生させる大きな要因です。そのため、糖質と脂質に気をつけると、結果的に片頭痛を予防したり軽減させたりすることができます。

具体的には、脂質の中でも「過酸化脂質」を多く含む食品は、体内での活性酸素を増やす食べ物だといえます。

過酸化脂質とは、すでに脂肪が活性酸素に影響を受けている状態の物質です。そのため、そうした過酸化脂質を多く含む食品を食べることで、自然と体内の活性酸素は増えます。

例えば、ポテトチップスなどのスナック菓子やインスタントラーメン、マヨネーズなどは、過酸化脂質が多い食品です。

その他にも以下の食品には、過酸化脂質が多く含まれています。

・食物油

・揚げ物(揚げて時間が経過したもの、繰り返し使用した油で揚げたもの)

・ピーナッツ

・缶詰製品

また、ご飯やお菓子などの「糖質」が多く含まれる食品も、体内で活性酸素を大量に発生させる原因になります。

そうした糖質は、食べた後血液中に吸収されると、「血糖(血液中の糖)」になります。その結果、血液中の糖分量が多くなり血糖値が上昇します。つまり、糖質を含む食品を食べすぎると、大きな血糖値の変動が起こります。

このような血糖値の変動は、体内に活性酸素を発生させます。例えば、糖質を多く含む食品には、以下のようなものが挙げられます。

・ご飯、パン、麺類

・甘いお菓子、スナック菓子

・清涼飲料水

・芋類

・根菜類

以上に挙げた食品を食べると、体内で活性酸素を大量に発生させることにつながります。その結果、血管の炎症を誘発するため、片頭痛を強めることになります。

今回述べたように、片頭痛の原因は脳内の血管が拡張することにあります。そして、脳内の血管は体内で活性酸素が発生して炎症が起こると、過剰に広がります。

活性酸素は、過酸化脂質や糖質を多く含む食品を摂取すると体内で増えます。そのため、食事から過酸化脂質や糖質を減らすことで、片頭痛を予防、解消することができるといえます。

このように片頭痛には、食事が大きく関係していることを理解しておいてください。