頭痛への対処法として適切なのは運動か安静か?

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頭痛を起こす病気として一般的に知られているものには、主に「片頭痛」「緊張型頭痛」「群発頭痛」の3つがあります。そして、それぞれで原因や症状が異なります。

そのため、一言で頭痛といっても、当然ながら病気のタイプによって適切な対処法が違います。

例えば、温熱療法は緊張型頭痛を軽減させますが、片頭痛は逆に悪化させます。つまり、同じ頭痛であっても、タイプを見極めずに同じような対処を行ってしまうと、痛みを悪化させてしまう可能性があります。

このように、頭痛は病気のタイプを見極めた上で、対処法を考える必要があります。そうしなければ、良かれと思って行ったことが、逆に症状を悪化させることにつながる可能性があります。

そこで今回は、「頭痛が起こった場合に運動を行うべきタイプと安静を保つべきタイプの区別」について解説します。

運動による影響

頭痛に限らず、体に不調が生じた際に、「運動を行うと不調が軽減する」という人は少なくありません。

例えば、腰痛の人でも、「体を動かすと楽になる」「スポーツを行っているときは痛くない」という人はたくさんいます。それでは、運動を行うことで、体にはどのような変化が起こるのでしょうか。

運動を行うことは、体にさまざまな影響を与えます。その中でも、「全身の血液循環量を増やす」という作用は、多くの症状を軽減させることにつながります。

体を動かすと、それに応じて心臓や肺、血管が反応して全身に多くの血液を送ろうとします。そのため、体全体の血管が拡張して血流が良くなります。

また運動を行うことは、「自律神経」の働きが高めることにつながります。

自律神経とは、心臓や血管、肺などの運動を無意識下で調整している神経です。自律神経が適切に機能することで、心臓の活動や呼吸運動、血圧調整などが行われます。つまり、自律神経は生命を維持するために欠かせない神経だといえます。

そして運動をすることは、自律神経の活動を整えることにつながります。運動を行って心臓や肺、血管に適度の刺激を加えることで、最終的に自律神経の働きを調整することにつながります。

このように、運動を行うことは、体にさまざまな影響を与えます。そのため、頭痛に対する対処法を考える際にも、こうした運動の作用を理解しておくことが大切です。

運動タイプと安静タイプ

頭痛が起こった場合には、ほとんどの人は薬を飲んで対処します。確かに、薬を飲むことは頭痛を軽減させたり予防したりするために有効な手段です。

しかし、頭痛が生じた際には、薬物療法だけでなくあなた自身が適切な対処方法を行うことが大切です。そして既に述べたように、頭痛には、主に片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛という3つのタイプがあり、それぞれ対処法が異なります。

特に「運動」は、こうした頭痛への対処法においても、悩む人が少なくないものです。

例えば、頭痛の中でも片頭痛は、運動を行うことで痛みが悪化します。片頭痛は血管が拡張することが原因であるため、運動によって血流量が増加すると痛みが強くなります。

一方で緊張型頭痛は、首周りから頭にかけて存在する筋肉の緊張が原因で起こります。そして筋肉の緊張は、多くの場合、筋肉への血流量が不足していることが原因で起こります。

そのため、緊張型頭痛の人は、運動によって全身の血流が良くなると、首や頭周りの筋肉への循環も良くなるため、痛みが落ち着きます。

このように、緊張型頭痛と片頭痛では、運動によって頭痛に与える影響が全く異なります。また、群発頭痛の場合には、基本的には運動で症状が変化することはありません。その一方で、薬剤や酸素吸入は有効だという特徴があります。

つまり、緊張型頭痛の人は運動が適しており、その一方で片頭痛の人は運動を行うべきでないといえます。さらに、運動をしても全く頭痛に変化がない人は、群発頭痛の可能性が高いです。

また他にも、「体を温める」「アルコールを飲む」などの行為は、運動と同じように血流を良くする可能性が高いです。そのため、片頭痛の人は、こうしたことにも注意しなければいけません。

以上のように、一言で頭痛といっても、運動という対処法一つで症状に与える影響が異なることを理解しておいてください。

今回述べたように、頭痛に対する対処法は、それぞれのタイプごとで異なります。特に運動に関しては、緊張型頭痛では症状を軽減させるに働くのに対して、片頭痛では痛みを悪化させます。

こうした知識を上手く活用することで、あなた自身の頭痛のタイプを判断できるだけでなく、適切な対処が行えるようになります。