目の使い過ぎや姿勢の悪化など、頭皮が硬いと頭痛が出現する

頭痛は多くの人が悩まされているものの一つです。よく知られるものに、片頭痛や緊張性頭痛などがあります。また、脳腫瘍や硬膜下出血など命の危険にかかわるような病態による頭痛もあります。

しかし、「頭皮の緊張が原因で頭痛になることがある」ことを知っている人は少ないのではないでしょうか。今回は、この頭皮の影響で出現する頭痛について解説します。

血管が引き伸ばされると痛みがでる

血管は「伸張されると痛みを発する」という特性があります。これは片頭痛のメカニズムにも関与しており、片頭痛の痛みは気圧や血流量の変化に伴います。これは、血管径の拡がりによって痛みが起こるからです。そのため、拍動などに合せても痛みが出るのです。

頭部の血管は頭皮のすぐ下の層に密集しています。この層は頭皮と強く結合しており、頭皮が引っ張られると、その緊張が伝わることで血管が密集している層も引っ張られます。

つまり頭皮の伸張は、その下の層を介して頭部の血管を伸張するということです。頭皮が硬いということは、伸張性が低下しているということを意味しています。そのため、ちょっとした伸張ですぐにその緊張が血管に伝わります。

以上が、頭皮が硬くなると頭痛が出現する理由です。

頭皮はあらゆる場面で緊張する

頭皮が硬くなることをイメージできない人は多いのではないでしょうか。ただ、日常生活の多くの場面で頭皮は硬くなります。今回は、多くの人が知らずに行っている3つの例を挙げて説明します。

一つ目は髪を結ぶことです。多くの女性は髪を束ねて結びます。このときは髪を引っ張って結ぶのですが、髪は頭皮から生えているため、間接的に頭皮を緊張させることになります。

この事実を気づいていない人は多いですが、実はこのことが原因で頭痛が起こっている人は多いです。仕事の関係上、一日中髪を結んでいる人でいて、日中に頭痛が強くなって夜に緩和する人などは、このことが原因であることが多いです。

二つ目は目の使い過ぎです。目の使用は、額(ひたい)の皮膚の緊張を高めます。額から後頭部までの皮膚はつながっているため、目の過剰な使用は頭皮を硬くします。

目を使いすぎると頭痛がするのは、何となく実感している人が多いと思います。これには、実は上記ようなメカニズムも関係しているのです。

その他にも、目は後頭部の筋肉と関係しています。目で追える範囲にある物をみるとき、基本的には頭の位置を変えずに目だけを動かして物を追います。これは、大事な脳が入った頭を無駄に動かず、脳に負担をかけないようにするためです。

このとき、頭が動かないように後頭部の筋肉が頭の動きを制御しています。つまり、目を使えば使うだけ、頭が動かないように後頭部の筋肉が緊張し、それによって頭痛を生じるのです。

目を使いすぎると、このようなメカニズムによって頭痛が起こります。そのため、目の疲れによる頭痛といっても、原因によって対処法が異なるのです。

そして最後が、姿勢による影響です。先程述べたように、額の皮膚は後頭部まで繋がっており、そのまま背骨の表面の皮膚にまで繋がります。つまり、背中が丸くなったり、下を向いたような姿勢になったりしていると、背中や首の緊張が頭皮まで伝わるということです。

以上のことを考えると、このようなメカニズムによる頭痛は「デスクワークの女性に多く起こりやすい」ことがわかります。あなたの頭痛がこれらの原因で起こっていることが疑われる場合、姿勢を意識したり、ホットパックなどで目のケアを行ったりするだけでも症状が緩和するはずです。ぜひ一度試してみて下さい。