薬剤の使用過多による頭痛を発症するパターン

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頭痛に悩む人の中には、薬が痛みの原因となっている人が多くいます。ほとんどの場合、頭痛で病院を受診すると、症状を抑えるために薬が処方されます。そして実際に、適切な薬剤を服用すると、頭痛は軽減します。

ただ、症状を落ち着かせるために服用した薬剤がきっかけとなって、頭痛が発症している人は少なくありません。

このように、薬が原因となって発症する頭痛を「薬剤の使用過多による頭痛」といいます。そして、こうした薬剤がきっかけで起こる頭痛は、いくら薬を飲んでも治りません。むしろ、続けて服薬を続けていると症状が慢性化することになります。

そうしたことを避けるためにも、まずは「薬剤の使用過多による頭痛」にならないように予防することが重要です。

そこで今回は、「薬剤の使用過多による頭痛を発症するパターン」について解説します。

薬剤の使用過多による頭痛を引き起こす3つのパターン

薬剤の使用過多による頭痛は、片頭痛や緊張型頭痛といった問題から発展します。最初は、一般的に知られているような片頭痛や緊張型頭痛で悩まされていた人が、その治療のために処方された薬がきっかけとなって、異なる種類の頭痛を引き起こします。

そして、薬剤の使用過多による頭痛を発症するパターンは、大きく分けて「慢性的な頭痛に悩まされている」「複数の頭痛に悩まされている」「整形外科で痛み止めをもらっている」の3つに分類されます。

●慢性的な頭痛に悩まされている

頭痛で悩まされている人には、「10代や20代からずっと頭痛持ち」という人が少なくありません。特に女性は、ホルモンバランスの変化が頭痛に関係しているため、初潮を迎える頃から頭痛を持っている人が多くいます。

そうした人たちの多くは、「10代の頃は、1日1回や数日に1回だけ薬を飲む」といったように、薬を頻回に服用しなくても症状をコントロールすることができています。

しかし、社会人になって就職すると、学生のときとは比べ物にならないくらいのストレスにさらされることになります。また、パソコンなどのデスクワークの時間が増える人もいます。さらに、学生の頃のように、自分のペースで仕事をしたり休んだりすることができません。

そのため、社会人になった後に頭痛が強くなったり、痛みが出る頻度が多くなったりする人が少なくありません。

そして、痛みを抑えて仕事をするために、市販の頭痛薬を頻回に服用するようになります。その結果、薬剤の使用過多による頭痛を発症することになります。

●複数の頭痛に悩まされている

頭痛には、片頭痛や緊張型頭痛といったように、いくつかの種類があります。

そして頭痛に悩まされる人の中には、「緊張型頭痛による症状に片頭痛の痛みが重なっている」というような人がいます。このような人の場合、両方の症状が同時に起こるため、痛みの程度が強くなり、発作が起こる頻度も高くなります。

その結果、頭痛に過度な恐怖を感じてしまい、発作を予防するために過剰に薬を服用するようになります。

このように、複数の頭痛を持っている人は、症状が強く、そして頻繁に起こるようになります。そのため、薬を飲む回数が増えて、薬剤の使用過多による頭痛を発症することになります。

●整形外科で痛み止めをもらっている

頭痛を発症する人の中には、ひざの痛みや腰痛といった症状で整形外科を受診している人が少なくありません。そして整形外科の多くでは、そうした痛みに対して「痛み止め」が処方されます。

整形外科で処方される痛み止めとしては、「ロキソニン(一般名:ロキソロフェン)」が有名です。

確かに、ロキソニンを飲むとひざや腰の痛みが治まります。ただ、痛みを抑えるためにロキソニンを慢性的に服用してしまうと、薬が止められなくなってしまいます。

その結果、整形外科でひざや腰を痛みに対して処方されていたロキソニンが原因で、薬剤の使用過多による頭痛を引き起こすことになります

このように、一見すると頭痛とは関係ないような整形外科がきっかけで、頭痛を発症する可能性があることを知っておいてください。

今回述べたように、一般的に知られている片頭痛や緊張型頭痛とは別に、薬剤の使用過多によって起こる頭痛があります。

そして、薬剤の使用過多による頭痛は、主に「慢性的な頭痛に悩まされている人」「複数の頭痛に悩まされている人」「整形外科で痛み止めをもらっている人」の3パターンの人に発症しやすい傾向があります。

そのため、そうした状況にある人は、薬剤の使用過多による頭痛を発症しやすいということを認識し、薬に頼り過ぎないように注意する必要があります。